多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第82回目は南半球に浮かぶ国、オーストラリア。オーストラリアに約20年住んでいたというクリスタさんに、ヨーグルトを使ったお菓子を教えていただきました。
毎年冬はスキーが楽しみ。今年の年末年始は、志賀高原に泊まってスキーをする予定です。
はい。私はオーストリアのウイーンで生まれ育ちました。オーストリアの女性はみな働き者で共働きの家庭が多いです。私は幼いころから、大人になったら海外で働きたいと思っていました。就職活動をする年齢になり、貿易商に応募したところ北京での仕事を紹介され、6年間、北京で働きました。その後、東京で今のイギリス人の夫と出会って結婚。オーストラリアのシドニーに移り住み、20年ほど暮らしました。そして、夫が東京での仕事のオファーを受けたのでまた引っ越しをすることになり、2010年に日本にやってきました。
オーストラリアは温暖な気候の国です。年間を通じて紫外線が強く、「日焼けの国」とも呼ばれます。オーストラリアの一年は真夏から始まり、3月くらいから秋が来て穏やかな気候になります。最も気温が下がる冬は7月です。そして9月くらいから春が来てまた穏やかな気候になります。湿度は北と南で異なり、私が住んでいたシドニーはそれほど湿度が高くありません。
オーストラリア人は食べることが大好きで、朝食はパンケーキやトースト、卵、ソーセージ、そしてヨーグルトにフルーツ、シリアルなど何でもアリです。昼食は野菜とフェタチーズなどを挟んだ軽食が多いです。夕食は肉と野菜、または魚と野菜という2パターンが一般的ですが、最近はベジタリアンやヴィーガンの人が増えています。
スーパーマーケットにはギリシャ風、ブルガリア風など多くの種類のヨーグルトが並んでいます。フレーバーは、フルーツ入りが一般的ですね。最近では、ココナッツヨーグルトやアーモンドヨーグルトなどが人気です。プレーンヨーグルトは調味料やドレッシング、お菓子作りなどに利用されます。
オーストラリアはパーティが盛んです。中でもニューイヤーズ・イヴは、最大級で最高に盛り上がります。オーストラリアは果物が豊富で、パーティではたくさんのフルーツデザートが並びます。このレシピは伝統的なドライフルーツのお菓子で、お正月や1月中に食べることが多いです。
ドライアプリコット
100g
ドライいちじく
100g
ドライクランベリー
100g
ドライプラム(プルーン)
100g
フレッシュパイナップル
250g
オレンジの果汁
2個分
※又はオレンジジュース…3/4カップ
オレンジの皮を
すりおろしたもの
1個分
砂糖
お好みで
シェリー酒
40ml
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
粉砂糖
適量
ドライフルーツを適当な大きさに、パイナップルは大きめにカットしてボウルに入れる。オレンジの果汁、オレンジの皮を加える。
1に砂糖、シェリー酒を入れて混ぜ、ラップなどでふたをして冷蔵庫で一晩冷やす。
オーブンは180℃に予熱する。正方形にカットしたクッキングシートを4枚用意し、その上に2を4つに分けてのせる。
3のクッキングシートの四隅をつまんで袋状にし、たこ糸などで結ぶ。
天板にクッキングシートを敷き、4を並べる。中のドライフルーツが温まり柔らかくなるまで15~20分ほどオーブンで焼く。
5をオーブンから取り出し、デザート皿にのせる。ヨーグルトを好みのカップに入れて皿に添える。
結んでいたたこ糸をほどき、ヨーグルトをかけ、その上から粉砂糖を振りかけて完成!
クッキングシートをくくったひもをほどくと、ドライフルーツが顔を出すおしゃれなお菓子。ドライフルーツにシェリー酒をなじませ一晩置くことで、味に奥行き感が生まれます。そこにプレーンヨーグルトをかけるとまろやかさが加わり、また違った味わいに。オーブンで焼くことでアルコール分は飛びますので、お酒に弱い人でも安心です。
(by記者)
クリスタさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!