多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第84回目はイタリア共和国。南ヨーロッパに位置し、国土はブーツのような形で地中海に突き出ています。今回はイタリア半島の西方にあるサルデーニャ島出身のカズさんに、ヨーグルトを使った料理を教えていただきました。
休日にヨガをやっています。ウォーキングやトレッキングも好きです。これまで富士山や浅間山、鋸山(のこぎりやま)などを歩きました。
私はグラフィックデザイナーとしてローマで働いていて、日本の自動車メーカーの広告やパンフレットを制作していました。あるとき日本語で書かれた資料を見て、日本語の美しさにひかれたんです。それがきっかけとなり、日本語学校で日本語を学び始めました。卒業後、日本語の勉強半分、仕事半分という目的で20年ほど前に初めて日本に来ました。現在は、サルデーニャ島に古くから伝わる郷土料理の教室を主宰しています。
この島は地中海性気候で、一年を通じてあたたかく過ごしやすいです。長寿の島としても知られ、日本の沖縄と同じように健康で長生きの人が多く住む「ブルーゾーン」という地域に入っています。サルデーニャ島は島民の数より羊の数の方が多く、羊の乳から作られるペコリーノチーズをはじめ、ヤギの乳で作るカプリーノチーズが有名です。柑橘類や魚介類も豊富で、これらを使ったさまざまな料理が存在します。
主に朝食やデザートとして食べています。スーパーでは、バナナやりんご、洋梨などのフルーツ入りや糖分ゼロなどのヨーグルトが並んでいます。プレーンヨーグルトは料理やお菓子づくりにも活用し、生クリームや卵がわりに使ってヘルシーに仕上げることも多いです。
私がサルデーニャの実家でよく食べていた家庭のレシピです。ヨーグルトに肉を漬けることで食感がやわらかくなります。また、ヨーグルトはつなぎとしても優秀で、衣がはがれにくくなる効果も。柑橘類は冷めると香りが引き立つので、少し冷ましてから食べるとレモンの風味がより楽しめます。お弁当にもおすすめですよ。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
130g
若鶏むね肉
350g
レモンの皮
1/4個分
パン粉
100g
塩
適量
お好みのハーブ
適量
※ローズマリーやセージ、タラゴンなど。パウダーでもOK
米油
400ml
※なければサラダ油
鶏肉は6〜8mmほどの厚さにスライスし、平たい皿に広げ、塩をふる。
レモンの皮をすりおろし、1の表面につける。
容器に2とヨーグルトを入れ、鶏肉の裏表にヨーグルトをまんべんなくつけて常温で20分ほど置く(夏は冷蔵庫へ)。
器にパン粉を入れてハーブと塩を加え、3の鶏肉の両面にしっかりとつける。
フライパンに油を入れ、中火で4を揚げる。きつね色になったらできあがり!
調理しているときからレモンとハーブの爽やかな香りが広がり、春を呼びそうな一品。ハーブと塩だけのシンプルな味付けが、素材の味を引き立てています。カズさんは余ったパン粉も無駄にせず、ヨーグルトに混ぜて丸めて揚げていました。ぜひお試しください。
(by記者)
カズさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!