多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第85回目はメキシコ合衆国。北アメリカ大陸の南部に位置し、アメリカやグアテマラ、ベリーズと国境を接しています。今回は、メキシコシティから車で2時間ほどのプエブラ出身のレネさんに、ヨーグルトを使ったサルサ(ソース)を教わりました。
筋トレが好きで、休日はジムで汗を流しています!
幼少期に日本のアニメやドラマをよく観ていました。メキシコとはまったく違う日本の生活にとても興味があり、それが来日のきっかけになりました。
私はメキシコ合衆国の中央部、プエブラ州にあるプエブラという街で生まれ育ちました。メキシコシティから車で2時間ほどです。「タラベラ焼き」という陶器の街としても知られています。この街は標高2,100mの高地にあり、富士山とそっくりなポポカテペトルという活火山があります。快適な乾季と暑くなる雨季があり、一年を通して朝晩は冷え込み、日中は気温が高めです。湿気がないので過ごしやすいですね。
また、ユネスコ無形文化遺産に登録されたメキシコ料理の発祥の地でもあり、メキシコを代表する郷土料理が数多くあります。チョコレートが入った「モーレポブラーノ」というソースや、「チレス・エン・ノガダ」という唐辛子の肉詰め、ハンバーガーのような見た目の「セミータ」というサンドウィッチなど、おいしいローカルフードが堪能できる地です。
パパイヤやバナナなどのフルーツを入れたり、グラノーラと一緒に食べたりすることが多いですね。スーパーマーケットには、日本と同じようにたくさんの種類のヨーグルトが売られています。実家の近所の酪農家の店では、フレッシュなプレーンヨーグルトがビニール袋で量り売りされています。自分で容器を持参すれば、その中にヨーグルトを入れて売ってくれます。
「チポトレ」とはハラペーニョという青唐辛子を乾燥させ、燻製(くんせい)にしたメキシコ料理の伝統的な香辛料です。うま味とスモーキーな香りが凝縮され、甘みを感じるほどです。
チポトレとヨーグルトを合わせたサルサはクリーミーで、グリルしたエビやエビフライ、お魚フライのタコスなど、シーフードとの相性がいいですよ。また、揚げたトルティーヤチップスにつけて食べてもおいしいです。チポトレは、日本のスーパーで見かけることはまだ少ないですが、インターネットで購入することができますので、ぜひ本場の味を試してみてください。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
100g
チポトレ
10g
※ハバネロ5gで代用可
にんにく
4g
ライムの絞り汁
2g
塩
1.5g
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
100g
チポトレ
10g
※ハバネロ5gで代用可
アガベシロップ
10g
にんにく
4g
塩
1.5g
こしょう
ひとつまみ
クミンパウダー
ひとつまみ
ライム風味を作る。にんにくをフライパンで炒め、少し焦げ目をつける。
すり鉢に、にんにく、チポトレ、ライムの絞り汁、塩を入れ、すりこぎで潰す。
2にヨーグルトを入れ、材料が均一になるまで混ぜる。
アガベ風味を作る。にんにくをフライパンで炒め、少し焦げ目をつける。
すり鉢に、にんにく、チポトレ、アガベシロップ、塩、こしょう、クミンパウダーを入れ、すりこぎで潰す。
5にヨーグルトを入れ、材料が均一になるまで混ぜる。
器に3、6を盛り、トルティーヤチップスなどにつけてどうぞ!
チポトレは、辛味とうま味のバランスがよく、ヨーグルトと合わせるとまろやかなサルサに。ライム風味は香りよく爽やか、アガベ風味はほんのり甘く、クミンのスパイシーな香りが食欲をそそります。ライムもアガベシロップもメキシコの特産物。簡単にメキシコの味が出せる2種類のサルサです。
(by記者)
レネさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!