多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第91回目はシンガポール共和国。1965年にマレーシア連邦から独立した東南アジアの国です。国土面積は東京23区と同じくらいの広さ。今回は国内外でフードプロデューサーとして活躍する日本人のサチさんに、シンガポールで人気のバナナラッシーを教わりました。
旅行が好きです。今年の夏は、家族と車で東京から北海道まで行きました。行き帰りは東北や北陸などにも寄り、その土地伝統の発酵食品や地酒を楽しみました!
シンガポールには過去に何度か訪れていますが、今回は国民の8割以上が暮らすと言われる、HDBという団地に3カ月間滞在しました。シンガポールは多民族社会で、中国系・マレー系・インド系・その他で構成されています。一番多いのが中国系で全体の7割以上です。それぞれの民族料理が定着して多彩な料理スタイルがあり、食の選択肢がかなり豊富です。特に近年注目されているのが「プラナカン料理」で、専門店も増えてきました。中華系商人がマレー半島に移住し、いくつもの文化が混ざり合って発祥したのがプラナカン文化(プラナカンとは「この地で生まれた子」という意味を持つ)。その中で生まれたのがプラナカン料理で、ニョニャ料理とも呼ばれます。さまざまな国の食材がミックスされ、風味豊かです。
シンガポールは外食が盛んで、日本のフードコートのようなホーカーセンター(屋台複合施設)やコピティアムと呼ばれる喫茶店があちこちにあります。朝早くから夜遅くまで営業しており、朝も外食する人が多いです。「カヤトースト」に、しょうゆを垂らした半熟卵、そして「コピ」というコンデンスミルクの入った甘いコーヒーが朝食の定番です。カヤトーストは、ココナッツミルクと卵、砂糖から作る甘いジャム(カヤ)を、トーストされたパンに挟んで食べます。
バナナラッシーは、ヨーグルトとバナナをミキサーにかけた飲み物。砂糖の量は、バナナの完熟度合いや好みで調整すると良いでしょう。シンガポールではバナナが道端に生えているくらいバナナがポピュラーで、バナナの専門店もあります。生でそのまま食べるのはもちろん、ラッシーなどの飲み物用、揚げバナナ用など、用途によってたくさんの種類が並んでいて驚きました。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
200g
バナナ(完熟)
2本
牛乳
100ml
※豆乳やナッツミルクでも可
氷
適量
砂糖
大さじ2
シナモンパウダー
適量
※カルダモンパウダーでも可
バナナは、撹拌しやすい大きさに切る。ヨーグルト、バナナ、牛乳、氷、砂糖をブレンダー(ミキサー)にかける。
1がピューレ状になったらグラスに注ぎ、お好みでシナモンパウダーをトッピングして出来上がり!
少ない材料と少ない工程であっという間に完成するバナナラッシー。完熟バナナとヨーグルトのコンビネーションが、コクのある甘さを作り出します。もちろん氷なしでもOK。朝食に、午後のおやつの時間に、夕食のカレーのお供に、ぜひお試しください。
(by記者)
サチさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!