多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第97回目はトルコ共和国。東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で、その大部分はアジアの西端であるアナトリア半島にあります。今月は、トルコの少数民族ラズ人のメラルさんに、ヨーグルトを使ったトルコ料理を教わりました。
絵を描くことが好きです。
子どもと一緒に楽しみながら、漢字の読み書きの勉強をしています。
私はトルコの少数民族であるラズ人です。ラズ人とは、トルコ東部から南コーカサス地方に住んでいる民族です。トルコ国内に移住する人も多く、私の実家も同様です。現在はイスタンブールで土産店を営んでいます。夫は10代の頃から日本に長く住んでおり、彼と結婚して今は家族一緒に日本で暮らしています。
ラズ人が住むトルコ東部から南コーカサス地方は、四季を通じて雨がよく降ります。ラズ料理は多様性のある料理とは逆で、限られた食材とその可能性によって、さまざまな味を再現します。ラズ料理は3つの重要な材料があり、それはケールとアンチョビ、そして乳製品です。ケールは多くの品種があり、ラズ料理のメインディッシュです。肉はあまり食べませんが、「ンツェリ」と呼ばれる骨なし肉のローストが休日や特別な日の食卓にあがることがあります。トルコ料理はスパイシーな肉料理が多いですが、ラズ料理はスパイスをほとんど使いません。
ラズ人の家では馬や牛の飼育が行われ、どの家庭も自分たちで乳を搾ります。ミルクとお米で作られたライスプディングは有名なデザートです。フレッシュチーズとバターで作られたチーズパンケーキは、毎食のように食べています。
プレーンヨーグルトもラズ料理の一部で、塩気のあるアイラン(ヨーグルトに水と塩を混ぜた飲料。バルカン半島から中東や中央アジアまで広い地域で愛飲されている)もよく作ります。
“メゼ”とは冷たい料理のことで、トルコでは昼や夜の食事の前菜として食べられています。にんにくが入ったプレーンヨーグルトは香りや風味が増すので食欲も出ますよ。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
赤パプリカ
4個
オリーブオイル
大さじ5
※または植物油
塩
適量
おろしにんにく
1片分(適量)
※またはガーリックパウダー
くるみダイス
1カップ
※または刻んだくるみ
粗挽き赤唐辛子
小さじ1
イタリアンパセリ
のみじん切り
適量
赤パプリカは洗って水気をきり、食べやすい大きさにざく切りにする。大きめのフライパンに油(大さじ3)を熱し、赤パプリカを入れてふたをし、塩ひとつまみを加えて時々混ぜながら15分ほど、しんなりするまで炒める。器に入れ、粗熱をとっておく。
ボウルにヨーグルト、にんにく、塩ひとつまみを入れて混ぜ合わせる(ボウルは使わずにヨーグルトの容器で混ぜてもOK)。
平らな器に2を広げ、その上に赤パプリカを乗せる。
小さめのフライパンに油(大さじ2)を熱し、くるみ、赤唐辛子を入れて炒める。
3に4をかけ、イタリアンパセリを振りかけて出来上がり!
じっくり炒めたパプリカにヨーグルトがからまり、パプリカの甘みが引き立っています。サラダにかけたり、バゲットに付けて食べてもおいしく召し上がれます。ぜひお試しください。
(by記者)
メラルさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!