多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第99回目はインド共和国。南アジアに位置し、日本の約9倍もの面積を持つ広大な国です。今回は南インド・プドゥチェリー出身のプニサさんに、ヨーグルトを使った伝統的な料理を教わりました。
旅行と写真撮影が好きです。最近、北海道の釧路へ旅行し、早朝にタンチョウの美しい写真を撮ることに成功しました。とても素晴らしい経験でした!
夫がコンピューターエンジニアとして日本で働いていたためです。1999年から家族で日本に住んでいます。
はい、インド南部のバンガロールという都市は“インドのシリコンバレー”とも呼ばれ、世界中からグローバルIT産業が集まっています。私が生まれ育ったプドゥチェリー(旧ポンディシェリー)は、南インドのベンガル湾沿岸に位置します。インド先住民・ドラヴィダ人によるドラヴィダ文化が色濃く残っていて、色鮮やかなヒンドゥー寺院が点在しています。また、17世紀から20世紀までフランスの植民地だった歴史があります。その影響で、ほかのインドの地域とは異なった雰囲気があり、旧市街は白壁の建物が整然と並びます。
伝統的な地元のタミル料理、フランス料理、そしてそれらを融合した料理があります。海に近く常に新鮮な魚介が手に入るので、シーフード料理が有名です。クリーミーなスープに少ない油、最小限のスパイス、ココナッツミルクを使うのが特徴的です。南インドは米どころで、主食は米が中心です。現地のタミル人は、魚のカレーやえびのマサラ(マサラは複数のスパイスを混ぜたもの)、かにのフライなど魚介類を豊富に使いこなします。一方、フュージョン料理では、カレーリーフで風味づけされたココナッツベースのえびスープ「ラッサムオークルヴェット」などがあり、バゲットと一緒にいただきます。
南インドの伝統的な夏の定番料理に、ヨーグルトライスがあります。今回はそれをオーツ麦を使ってアレンジしました。リンゴやイチゴ、ブルーベリー、パイナップルなどのフルーツを混ぜてもおいしいですよ。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
400g
オーツ麦
200g
きゅうりのみじん切り
1/2本分
にんじんのみじん切り
1/4本分
玉ねぎのみじん切り
小さじ2
コリアンダーの葉の
みじん切り
小さじ2
岩塩または塩
適量
マスタードシード
小さじ1/2
ウラッドダール
小さじ1/2
ピーナッツ
小さじ2
クミン
小さじ1/4
しょうがのみじん切り
小さじ1
唐辛子
2本
※緑または赤
カレーリーフ
1枚
油
小さじ1
※テンパリングとはインド料理の調理法。油やバターなどを熱してスパイスを入れ、色が変わるかパチパチと油が跳ねるまで炒めます。そうすることで油にスパイスの香りを移すことができます。
鍋にオーツ麦を入れ、オーツ麦が浸るくらいの水を加えて加熱し、2分ほどゆでる。ザルにあげ、5分ほど冷ます。
(お好みで)テンパリングをする。フライパンに油、マスタードシード、ウラッドダール、ピーナッツを入れて炒め、ピーナッツがきつね色になったら、クミン、しょうが、唐辛子、カレーリーフを加えて焦がさないように熱し、火を止める。
深皿に1を入れ、2を加えて混ぜる(2は仕上げに使う分を少量、別に取っておく)。
3にヨーグルト、岩塩、きゅうり、にんじん、玉ねぎ、コリアンダーの葉を加え、よく混ぜる。仕上げに、テンパリングの残りを乗せ、コリアンダーの葉(分量外)を添えて完成!
私もよくオーツ麦を朝食で口にしますが、牛乳をかけたり、プレーンヨーグルトの上にかけたりする方法しか知りませんでした。今回のレシピはオーツ麦とプレーンヨーグルトに、野菜やスパイスを加えることで、とても風味豊かになり驚きました。皆さまもどうぞお試しください。
(by記者)
プニサさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!