フルーツの料理活用は賛否両論で、苦手な人と大好きな人に分かれるといわれます。フルーツを料理に取り入れると、見た目が華やかになるのはもちろん、さまざまなメリットがあります。フルーツと相性抜群のヨーグルトを使って、フルーツをよく食べる人もそうでない人もトライしやすいレシピをご紹介します!
フルーツで料理の幅がグッと広がる
パイナップルを入れた酢豚やピザ、レーズンをトッピングしたドライカレーなど、フルーツの入った料理はお好きですか?他にも冷麺の具材にりんごや梨が使われていたり、肉料理にフルーツ入りのソースがかかっていたりと、さまざまな料理に使われています。
料理にフルーツを使うことで、華やかでおしゃれな見た目になったり季節感を演出できるのはもちろん、フルーツが持つ甘みが味に深みを与えたり、酸味で適度なアクセントをつけられたりとさまざまなメリットがあります。また、お肉やお魚をやわらかくしたり、フルーティな香りが臭みを和らげたりする効果もあり、上手に使うことで料理の幅をグッとひろげることができます。
普段の料理に変化をつけたいときや、おもてなしでおしゃれな料理を作りたいときは、フルーツを使っていつもとひと味違った料理を楽しんでみませんか?
フルーツを料理に使うメリット
華やかでおしゃれな見た目になる |
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季節感を演出できる |
フルーツの持つ甘みが、味に深みを与える |
酸味で適度なアクセントをつけられる |
肉や魚をやわらかくする |
フルーティな香りが肉や魚の臭みを和らげる |
ヨーグルトとフルーツは相性抜群!
ヨーグルトとフルーツは朝食やデザートなどに定番の組み合わせ。ベリー系やかんきつ類、りんごやバナナ、キウイなど、どんなフルーツと合わせても美味しいですよね。
実はこの組み合わせ、味だけではなく栄養面でも相性が良いのを知っていましたか?
毎日を元気に過ごすためには、体をつくりエネルギーになるたんぱく質・糖質・脂質、体の調子を整えるビタミン・ミネラルに、食物繊維を加えた6大栄養素をバランスよく摂ることが大切。特定の食品に偏らず、組み合わせて摂ることで栄養バランスが整いやすくなります。
ヨーグルトは腸内環境を整える乳酸菌に加えたんぱく質、カルシウムなどを多く含むのに対し、フルーツはビタミンCや、食物繊維などが豊富。ヨーグルトとフルーツは一緒に摂ることで、互いに栄養素を補い合えるバランスの良い組み合わせなのです。
またヨーグルトもフルーツと同様、料理に使うことで“いいこと”がたくさん。優しい酸味が味の物足りなさを補ってくれたり、コクや深みをプラスしてくれたりする効果があります。相性抜群のヨーグルトとフルーツの組み合わせを、ぜひ料理にも活用してみてくださいね。
プレーンヨーグルトとフルーツの栄養成分
プレーンヨーグルト 100g |
いちご 5個(可食部70g) |
キウイ 1個(可食部85g) |
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エネルギー (kcal) |
56 | 22 | 43 |
炭水化物 (g) |
3.8 | 4.1 | 8.1 |
たんぱく質 (g) |
3.3 | 0.5 | 0.7 |
脂質 (g) |
2.8 | 0.1 | 0.2 |
カルシウム (mg) |
120 | 12 | 22 |
ビタミンC (mg) |
1 | 43 | 60 |
食物繊維 (g) |
0 | 1.0 | 2.2 |
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)の値を使用
“アペロ”によく合うフルーツサラダ
最近、サラダにフルーツを合わせる食べ方が人気を集めています。お酒にもよく合うので、日本でも広がっているアペロ(アペロとはアペリティフ(aperitif)を略したフランス語。フランスのディナーは遅めなので、その前に軽くおつまみとお酒を楽しむ習慣があります。)にもぴったりのメニューとして話題になっているようです。
フルーツを使ったサラダは、フォトジェニックな見た目でSNS映えするのも魅力の一つ。またフルーツをサラダに使うという意外性から、料理上手に見せてくれる点も人気を集めている要因かもしれません。
そんなフルーツサラダをさらに美味しくしてくれるのが、ヨーグルトです。ヨーグルトで和えたり、ドレッシングに使うことでまろやかさとコク、爽やかな酸味が加わってより複雑な味わいをつくり出してくれます。例えば、定番の生ハムとメロンの組み合わせも、オリーブオイルとヨーグルトを加えるだけワンランクアップした味わいに仕上がります。
サラダにフルーツを入れるのは抵抗がある人こそ、試してみると意外な美味しさに気づくはず。特に、お酒好きならハマること間違いなしです。また旬のフルーツを使えば、味わい豊かで価格がリーズナブルなのもうれしいですね。ヨーグルトを使ったフルーツサラダで、旬の味覚をたっぷり楽しみましょう。
インドの定番サラダ“ライタ”
ライタは野菜や豆、フルーツなどをプレーンヨーグルトであえたサラダのことで、インドやその周辺の地域では日常的に食卓に出る料理です。カレーやビリヤニなど、スパイシーなメニューの付け合わせにいただくのが定番で、ヨーグルトのまろやかさでカレーの辛さを調整してくれる役割もあります。
作り方は簡単で、お好みの野菜やフルーツを切って、ヨーグルトとクミンなどのスパイスと和えるだけ。お米ともパンとも相性がよく、インドでは一度に両方組み合わせて食べることも少なくないんだとか。
ライタにフルーツを入れると、食感や甘酸っぱい味わいがアクセントになります。フルーツの種類はキウイやパイナップル、りんごなど何でもOKです。季節や気分に合わせてお好みのものを選んでみてください。
さっぱりとして食べやすいライタは、暑くて食欲がわかない夏の時期にもぴったり。食卓のもう1品や、カレーの付け合わせに作ってみてはいかがでしょうか。